あとがきの話。
だいたいの小説には巻末にあとがきという物が付いてる。後書。有る無しの統計を取るつもりはない(ググれば出るかなぁ)。
ぼくは、あとがき愛好家。これは割と結構数潜伏していると思う。
つまらなかったり、肌に合わなかったとかで読書を途中終了しても、あとがきだけは必ず読む。
好きな作家に至ってはあとがきから読む(事前情報として、あとがきでネタバレをしない作家だとわかっているものに限る)。
シリーズ物であればあとがきを一巻から最終巻まで読み、それから本編に入る、なんてこともあったな。
まぁ少しズレた感覚ではあるんだけど、あとがきも作品の一部だ、と胸を張って言えるくらいにはあとがきが好きです。
あとがきにも色々種類があって、作品の解説であったり、全く関係のないプライベートな話をしたり、どことなく作品をなぞりながらもネタバレにならないような紙幅の埋め方をするとか、あとがきで短編載せてるってのもあったなぁ。
その全てが愛らしい。というか作家の個性よね。あとがきに力入りまくってたり、逆に軽視したり。
文庫本でいう見開きにまとめるパターンと、三ページパターンが一般的かな。
昔のラノベでのさっむい感じのあとがき好き(セルフツッコミしちゃうとか擬音とか)。
書く身になってみれば、校了した後のボーナスステージみたいなものなんだろうな、と憶測する。
ボーナスステージ自体をめんどくさがるタイプもいるので、これは偶然ながらものすごく的確な比喩だと自賛する。ほらマリオの雲の上とかね。
あとがきというものはあくまでもオマケなんだけど、これも読書を楽しむ一因だよ、とっかかり多い方がいいよね、みたいな事を言いたかった気がする。
俺がもし物語を完成させることがあるとしたら、あとがきの内容はもう決めている。
俺のようなあとがき愛好家をがっかりさせるほどの、謝辞で埋めつくそうと思う。きっちり三ページ。
いや、半分くらいにしとこう。