色んなことに手を出す度に、僕は平凡ということを思い知らされて
でも、それは元から俺は何事に於いても平凡だったのだ、というオチではなく
一つのことを突き詰めることがなかっただけの、オチにもならないようなお話
最初から非凡な人間に憧れていた
比較するのも馬鹿らしいくらい、飛び抜けた存在でいたかったのだ
だから、その頃は誰かに憧れることも、羨むことも、
誰かを好きになることすらもなかった
そして今
憧れが胸を締め付け、やっかみが人間性を損なわせ、誰でもいいから俺を好きになってくれ、と心の中で叫ぶ
平凡でもいい
なんて
口が裂けても言いたくない。